「痛くないよ」は言わない。4児ママの私が、子供に「嘘」をつかずに向き合う理由
育児をしていると、周りの目が気になったり、その場をやり過ごすために「小さな嘘」をつきたくなる瞬間がありますよね。
でも、元助産師として、そして4人の母として試行錯誤してきた私が、これだけは譲れないと決めている「育児の軸」があります。それは、子供を一人の
「対等な人間」
として尊重することです。
1. 「優しい嘘」よりも「痛い現実」を伝える
病院で注射を嫌がる子に
「痛くないよ」
「すぐ終わるよ」
と声をかけている姿をよく見かけます。
その場を穏便に済ませたい気持ちは、本当によく分かります。
でも、私はあえて
「痛いよ」
と正直に伝えます。
なぜ注射が必要なのか、その意味をしっかり説明します。
「痛くない」
と嘘をついて連れて行けば、その場は楽かもしれません。でも、実際に痛かったとき、子供は
「お母さんに騙された」
というショックと不信感を抱えてしまいます。
「痛いけれど、大切なことだから頑張ろう」と誠実に向き合うことで、子供の中に
「納得」
と、親への
「信頼」
が育つと信じています。
2. 公園では「支える手」より「信じる目」を
公園へ行くと、怪我をしないようにずっと子供を支えて歩く親御さんもいます。
でも私は、子供が「やりたい、できる」と言ったことは、なるべくそのままやらせるようにしています。
明らかに危険なことをやろうとするときは止めたり、手を差し伸べます。
やりたいことをやらせていると、怪我をすることも多いです。
周りのママたちからは
「ほったらかしだね」
とか
「よくやらせるね」
と、あまり良くない言葉をかけられて落ち込むこともあります。
でも、先回りして守りすぎるよりも、自分で考えて動く力を信じてあげたい。転んで痛い思いをしても、そこから立ち上がる強さを身につけてほしい。それが私の選んだ
「見守る」
という愛情です。
3. 「ごめん」と「ありがとう」に、親も子も関係ない
家の中でも、大切にしていることがあります。それは、
挨拶をすること、
そして
「ありがとう」
と
「ごめん」
を必ず言葉にすることです。
特に、家を出る時の
**「行ってきます」「いってらっしゃい」**
は、欠かさず心を通わせて言うようにしています。
なぜなら、
**「その挨拶が、人生で最後の言葉になるかもしれない」**
とどこかで思っているからです。命の現場を見てきたからこそ、当たり前のようにまた会える毎日は、奇跡の積み重ねだと感じています。だからこそ、後悔しないように、心を込めて送り出したいのです。
そうやって毎日丁寧に向き合っていると、不思議なことに、挨拶の一言、その声のトーンだけで
「あ、今日は何かあったかな?」
「元気がないな」
と、子供たちの小さな変化を感じ取れるようにもなりました。
子供が手伝ってくれたら
「助かったよ、ありがとう」
とお礼を言う。
私が間違えたら
「ごめんね」と謝る。
親だから偉いのではなく、お互いに一人の人間として、今日という日を大切に過ごす。
そんな当たり前のような積み重ねが、何年経っても揺るがない親子の絆を作ってくれると確信しています。
子育ては、何度も経験できることではありません。
だからこそ、周りと比べて
「隣の芝生が青く見える」
日があっても、自分の信じる道を歩んでほしい。
完璧な親である必要はありません。ただ、目の前の子供に対して誠実であること。
それが、親子で一緒に子育てを楽しむための一番の秘訣だと私は思っています。
コメント